eスポーツ大会開催のプロセス

eスポーツ大会の興行を企画する事業者は、著作権者であるパブリッシャー・デベロッパーからゲームタイトルを利用する許諾を取得し、大会を開催する必要があります。

eスポーツ大会を開催するまでのプロセスは、以下のとおりです。

①大会開催申請・大会内容の調整

 eスポーツ大会の興行を企画する事業者は、著作権者であるパブリッシャー・デベロッパーに対してeスポーツ大会の企画内容を打診し、大会でゲームタイトルを利用する目的について説明を行います。

 著作権者は、大会内容によってゲームタイトルのブランドイメージが棄損されないか、どの程度プロモーション効果が見込めるか、どの程度協賛するか等を検討し、事業者との間で大会内容を調整します。

②契約の締結

 大会の運営方法(開催内容、開催場所、観覧方法など)、レギュレーション、賞金・参加費・観覧費用等の金銭面、制約・利益の分配といった合意事項を契約書にまとめ、大会内容について正式な合意形成を行います。同種の大会を連続して行う場合には、事業者と著作権者が基本契約を締結することもあります。

③プロモーション

 eスポーツ大会開催にあたっては、参加者の募集・集客のために、各種プロモーション活動を行います。事業者は画像・映像・音楽といった素材を用いてコンテンツを作成し、ソーシャルネットワークサービスや専用WEBサイト通じてプロモーションを行います。これらのコンテンツを利用するためにも、著作権者から素材利用の許諾を得る必要があります。

④配信の準備

 eスポーツ大会をオンラインで視聴するファンに向けて、大会コンテンツの配信を行う場合には、配信プラットフォームを選定し、大会コンテンツを制作します。配信に係る技術的な課題、番組演出といった要素に加えて、配信コンテンツでのゲームタイトルの利用方法について著作権者との合意が必要となります。

 また、プレイヤーについても肖像権やパブリシティ権の問題が生じますので、大会規約に規定するとともに、参加申込みに際して大会規約に同意してもらうなどの方法により、大会参加者からの許諾を得ておく必要もあります。

⑤大会の開催

 締結した契約内容に従って、大会を開催します。

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この記事を書いた人

〔経歴〕
京都大学 大学院法学研究科 法曹養成専攻修了

〔資格〕
弁護士
公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツリーダー

〔所属団体〕
日本弁護士連合会
京都弁護士会
中小企業法律支援センター運営委員会

〔メッセージ〕
日々努力と研鑚を重ね、常にプロフェッショナルとしての気概を持って、一つひとつの案件に誠実に取り組んで参ります。クライアントの皆様の具体的状況を的確に把握して深い洞察を提供し、皆様からの信頼により一層応えられるように尽力いたします。

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